ラプターライナーでDIYする際の、コンプレッサーの選び方
こんにちは。ラプターライナー・プロショップのマサです。
今回は、ラプターライナーでDIYする為に、必要なコンプレッサーの選び方についてお伝えしたいと思います。
色んな要素があって、ちょっと長文になっていますが、お付き合いください。
この記事を読むことで、こんな疑問が解消されます!
「ラプター塗装するためにコンプレッサー欲しいけど、何を買ったらいいのかな?」
「実際、どのくらいの性能があったいいんだろう?」
「家庭用でも大丈夫?安いやつでも大丈夫?」
できるだけ安いコンプレッサーで済ませたいけれど、使えなかったら嫌!そんな悩みにお答えした上で、もう具体的な商品までご紹介しちゃいます!
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目次
①結論ー必要な性能は、コレ!
②ただし、工夫が必要
・コンプレッサーを使う上での知識
・メーカー推奨のコンプレッサー性能と、本当はこれくらいの性能が欲しい話
・家庭用コンプレッサーでも塗装する方法
③まとめ
・具体的な商品紹介
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①結論ー必要な性能は、コレ!
まず、最初に結論からお伝えします。
ラプター塗装に必要なコンプレッサーの性能は、
馬力:2馬力
圧力:0.6Mpa~
吐出量:140l/min~
タンク容量:30L~
オイルレスタイプ(できれば)
です。
ただ、これは本当に最低ラインの性能なので、本業の方が見たら、「いや、これ無理じゃない?」っていうレベルです。
もう、ほんとギリギリって感じ。
なので、この性能のコンプレッサーで塗装するには、少し工夫が必要となります。
次で、その工夫と、この性能をギリギリラインにした背景をご説明します。
後ほど、本来必要な性能もご説明しますので、お付き合いください。
②ただし、工夫が必要
・コンプレッサーを使う上での基礎知識
最初に知っておいて欲しい基礎知識なのですが、コンプレッサーの性能で最も大切なのが、『吐出量』です。
今回のラプターライナーのように、エアで塗装する場合、まずコンプレッサー本体と使用するガンの『吐出量』を考える必要があります。
例えば、コンプレッサーの吐出量が100l/min、ガンの吐出量が140l/minだった場合、そのガンは使用できない(適切に塗装できない)ということになるんです。
どのガンを使用するのかで、選び方が、少し変わるということですね。
初心者の方がDIYする場合、おそらくラプターの標準装備のガンで塗装されると思いますので、その場合は、吐出量140l/min〜位で、大丈夫だと思います。
一度の射出面積が大きかったり、より細かな粒子にするガンの場合は、290l/minぐらいのパワーが必要になってきます。
プロフェッショナルガンなんかが、それにあたりますね。
ですので、まずはご自身がどのガンで塗装されるのかを考えるところから始めてみてください。
・メーカー推奨のコンプレッサー性能と、本当はこれくらいの性能が欲しい話
では、メーカー推奨のコンプレッサー性能はどのくらいなのでしょうか。
製造元であるUPOL社の推奨コンプレッサー性能は、6馬力、1Mpaとなっています。
でもこれって、業務用サイズの大きなもの。
一般の人には、ちょっと手が出ません。
ラプターライナーは、通常よりも粒子が大きく、使うガンの口径も3~4mmと、とても大きいため、より多くのエアを使います。
塗装をしているプロの立場から言わせてもらうと、どんなに頑張っても、本来は3馬力以上、250l/ml以上、100Lタンクは欲しいところです。
2馬力では、スムーズな塗装は難しいというのが、本音です。
では、なぜ今回、低性能なコンプレッサーを最低ラインとして結論にしたのか。
それは、家庭用コンプレッサーでは、2馬力以上の製品が販売されていないからです。
家庭用=100v電源で使えるという定義です。
それ以上の馬力のものになると、200vの電源が必要となり、家庭用ではなくなってしまいます。
DIYされる方のほとんどは、通常の100v電源で使用したいと考えていますよね?
もしくは、大出力のコンプレッサーを常時使う予定はないですよね?
というところで、この記事ではDIYを念頭に、普通の100vの家庭用電源で使えるコンプレッサーに焦点を当てています。
「でも、それだと結局塗装でつかえないんじゃない?」
そうです。スムーズな塗装はできません。
しかし、この『スムーズな』というところを手放せば、逆に家庭用の安価なコンプレッサーでもなんとかなる余地が出てくるんです。
次で詳しく説明しますね。
・家庭用コンプレッサーでも塗装する方法
先ほど、2馬力100vの家庭用では、スムーズな塗装は難しいという話をしました。
馬力というのは、簡単に言うと、コンプレッサーがエアを作り出す力の事です。
この力(馬力)が大きれけれ大きいほど、早くエアを作ることが出来ます。
ですので、逆に、馬力が小さくても、都度エアーが溜まるのを待ちながらであれば、塗装は可能です。
ここが、『スムーズな』塗装を手放すということです。
プロの塗装屋さんは、一度塗装を始めたら、エアが切れることなく最後まで仕上げ切ります。
業務用の大きなコンプレッサーを使用しているからですね。
対して、家庭用で塗装実現させるには、エアが溜まるのを待ちながら、少しゆったりと塗装することが必要です。
タンク容量に関しても、本当は大きいサイズが好ましいのですが、最低限30Lあれば、エアは途切れ途切れですけれども、塗装することはできると思います。
ただ、問題は、ラプターライナーは、30分〜60分で硬化してしまうということ。
その間に、塗装しなければいけません。
しかし、炎天下の野外のような環境でなければ、硬化まで50~60分は時間があります。
また、1Lずつスプレーしていけば、どんなにエアが溜まるのを待っていたとしても、30分以内にはスプレーできるはずです。
海外のラプター塗装DIYをしている事例を見てみると、1馬力のコンプレッサーで塗装しているツワモノもおり、時間さえあれば、なんとかなるのかなーと。
作業中は、少しじれったく感じるかも、ですけどね。
頑張れば、ギリギリいけるはず!って思っています!
③まとめ
いかがだったでしょうか。
繰り返しになりますが、当ショップで最低ラインとしてご紹介するコンプレッサーの性能は、
馬力:2馬力
圧力:0.6Mpa~
吐出量:140l/min~
タンク容量:30L~
オイルレスタイプ(できれば)
です。
そして、『家庭用でも、時間をかければDIYできる』というのが、結論になります。
ただし、家庭用では、時間がそれなりにかかります。
あまり時間をかけすぎると、ラプターライナーが硬化してしまう可能性がありますので、最低限のスペックでやるのであれば、その事に十分お気を付けください。
ラプターライナーは、何度も重ね塗りが可能ですが、最初に塗ってから5時間以上たってしまうと、やや本格的な硬化が始まってきますので、全塗装などで時間がかかる場合は、特に要注意です。
最後に、具体的な家庭用商品をご紹介します。(2022/7/26更新)
・100V 出力1500W 最大圧力1.0MPa HG-DC990-30(タンク30L付)
こちらはタンク30Lがついているモデルです。
以前ご紹介していたモデルが廃版となりましたので、新たに探してみました。
エアタンクの容量がもう少しあれば文句なしなのですが、性能は優秀です。
価格は、ショッピングサイトにて確認してみてください。
・100V 出力1500W 最大圧力1.0MPa YS-DC990-10(タンク10L付き)
「うーん、もっとお手ごろな価格のないの?」
確かに、コンプレッサーは高いですよね。
そんな方には、こちらはどうでしょうか。
ギリギリ5万円以内位で購入できると思います。
一応、タンク10Lが付いています。
正直、10Lでは…というところもありますが、性能自体はとても優秀だと思います。
余裕があれば、タンクを追加して利用してください。
現在価格は、各ショッピングサイトを参考にしてみてくださいね。
というところでした。
なお、今回のコンプレッサー情報に関しては、上記の商品も含めて、ラプター塗装を完全に保証するものではありません。
あくまで、コンプレッサーを選ぶ際の1つ参考にして頂きたいという趣旨で書いていますので、何かのお役に立てていただけたら、と思っています。
また、「ここの考え方違っているよ」とか、「これだとダメだったよ」とか、「これがもっといい感じです!」みたいなご意見がありましたら、頂けると嬉しいです。
くれぐれも、クレームなどは無しでお願いします><
あくまで、1つの参考にしてみてくださいね。
それでは、今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ラプターライナー塗装で、皆さんのお車が、より良いお車になりますように!
ラプターライナーは、当ショップでも比較的お安くご購入できます。
よろしければ、ショップにもお立ち寄りください。
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